着物は解いて洗い、縫い直して三代・四代と長きにわたって着ていける日本ならではの文化。
思い出が詰まった着物や帯は、縫い直したり、染め替えることで再び甦ります。
当店では、着物や小物、様々な商品を取り扱っておりますが、代表的なお勧めの商品をご紹介させていただきます。
このほかにも、掲載していない商品がたくさんありますので、ぜひイベントや、お店に足を運んで、お客様の目に留まる商品を見つけてください。
大文字屋庄兵衛
十代 大文字屋庄兵衛
大文字屋は、元禄年間より「練貫」の製造を家業とし、長男が生まれると庄太郎と名づけ、長じて当主となると庄兵衛を襲名し、二百九十年の永き歴史にわたり継承されてきました。
八代庄兵衛の代よりその織物の技術を活かして西陣工芸帯地の製造を始め、当代をもって十代目となります。
三百五十余年の歴史を誇る老舗
連綿と受け継がれてきた「おしゃれの心」を重んじ、先人の遺した貴重な図案や世界中の裂地、美術書から発想を得て生み脱される逸品帯地の数々。
京都府より「京の老舗」として認定を受けた、西陣屈指の技が息づく逸品には、優しさの中にも品格が漂います。
桝屋髙尾
徳川美術館に伝わる幻の「𦁤金裂」の復元に成功し、𦁤金綴錦を生み出した西陣の織り屋。
「千年美しい織物を作りたい」との思いを父から娘に継承する作品。
何十工程にもおよぶという西陣織の仕事。
なかでも、はじめの仕事である「素材作り」は桝屋高尾が最も大切にしている。
かつで誰も成功しなかった難行を、研究と試行錯誤を重ねて素材から手作りすることで見事成し遂げた。
光沢を内に秘めて動く色彩を持つ「𦁤金糸」を使った帯が代表作。
この美しい糸と丁寧な織が相まることにより深い味わいを持つ作品が生まれる。
信州上田紬
信州は養蚕が盛んな土地で、松本紬、上田紬のほかにも自家用紬が各地で織られ、江戸時代に最盛期を迎えました。
中でも、上田紬は縞や格子柄が特徴で、表地1枚に裏地を3枚取り替えるほど丈夫なことから「三裏縞」とも称されてきました。
小山憲市さんは1957年に長野県上田市に生まれ、上田紬の代表的な染織作家として、伝統を引き継ぎながら現代のライフスタイルに合う紬織りの美を追求されています。
特に色には妥協を許さず、クルミ、栗、柳、カリヤス、茜など草木染料で糸を染め出し、違うと思えば何度でも染め直しをするほど。
無地感覚の淡い色選びの縞や格子模様はお顔映りも明るく、ナチュラルな素材感も人気です。
和装小物
バッグ
高橋芳郎タンス店
加茂桐箪笥は1976年に経済産業大臣によって日本固有の伝統的工芸 品としての認定を受け、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会に登録されました。
江戸時代中期、天明の頃加茂の大工が製作したことが、加茂桐箪笥の始まりと伝えられています。
箪笥の裏板に「文化11年(1814年)購入」と記された箪笥が現在でも市内で使用されています。昭和の初め頃、夜叉の実から抽出された染料「夜叉塗り」が開発さ れたことによって、現在の加茂桐箪笥の意匠が完成いたしました。
日本の気候風土で生育した国産桐は艷やかで美しい乳白色であり、桐箪笥に使われる柾目(まさめ)は、淡い地色に濃い茶褐色の細か く規則的な線は櫛で引いたようで、他木材で組まれた家具に見られない杢目の美しさがあります。
最も特徴的な箪笥の引き出しは隙間が殆ど無いのに開閉がスムーズで、湿気や熱から貴重なお着物を守り、長期の保存・保護を可能とします。